『ここからはじめる抗凝固療法』レビュー!

仕事

こんにちは!薬局薬剤師のごみちです。
今日は、2021年に買って積読していた『よくある疑問にサラリと答える!ここからはじめる抗凝固療法』のレビューをしていこうと思います。

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こんな人にオススメ!
  • 抗凝固薬についての勉強をしたいと思っている方
  • 抗凝固薬っていろいろあるけど、どんなふうに理解すればいいのか悩んでいる方
  • 実習に行くのに、わかりやすい抗凝固薬の本を探している方
  • 国家試験が終わったけど、なにかおすすめの本はないか探している方
  • この本が気になっていて、買おうか悩んでいる方

しっかりとレビューしていくつもりなので、ぜひ最後まで読んでいただけると幸いです!

目次

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買った理由

買った理由ですが、たまたま一緒に書店に行った際に仲のいい友達 ( ペンギンのお薬屋さん(仮) 、私は呼ぶときにいつも『ペンちゃん』と呼んでいます) がオススメしてくれたから購入しました。

ごみち
ごみち

なにかいい本ないかな~
最近買ったのとかで、オススメある?

ペンちゃん
ペンちゃん

最近買った、抗凝固のこの本がオススメ!

購入した購入した理由はこの程度だったのですが、実際『買って大正解!持っておいて損はない!!』と感激しました。

内容は?

内容は本のタイトル通りに『抗凝固薬』についてとても分かりやすくまとめられています。

凝固の機序なども軽く記載がされており、「国家試験以後、久しぶりに抗凝固薬の勉強をしたいな」と思ってもわかりやすくてオススメです。

ごみち
ごみち

抗凝固のあたりって、とっつきにくい内容なんですよね…!!

本の構成は?

Ⅰ章とⅡ章に分かれており、基礎知識から臨床にまで対応しています。
Ⅰ章では、基本的な抗凝固薬に対する知識を「よくある疑問30個」として「基礎知識」と「クリニカルクエスチョン」に分けて理解を深めていきます。

ごみち
ごみち

Ⅰ章だけでも十分な知識量になります!
特に、抗血小板薬+抗凝固薬のトリプルセラピーにも触れていて「これこれ!もっと早く買っておけばよかった!!!」と強く思いました。

Ⅱ章では、Ⅰ章で学んだ基礎知識を利用した『患者背景に応じた抗凝固療法の最適化』を様々な症例を利用して検討してきます。
この、『治療の最適化』はアドヒアランスの評価ごとに区分されていて「いるいる、こういう患者さん!」と思えるような内容になっておりとても分かりやすいです。

オススメポイントは?

実際に購入して、じっくりと読んだので先ほどお伝えしたⅠ章・Ⅱ章ごとにオススメポイントをお伝えしたいと思います!


Ⅰ章のオススメポイント

Ⅰ章のオススメは、何よりも「基礎知識」の項目が分かりやすく・ガイドライン準拠で解説しているところです。

基礎知識は13個の項目に分かれていますが、これがどれもとっても役に立つ!!!

『抗凝固薬を飲むなら、何の検査項目を気を付ければいいか?』『そもそもどの病態にどの薬がつかえるのか?』などが基礎知識に入っているので、「もう一度抗凝固薬について勉強し直したい!」と思っていたり「学生だけど、なにか分かりやすくて仕事を始めてからも使える本が欲しい」と思っている方にもオススメです。

ごみち
ごみち

基礎知識だけで、わりとお腹いっぱいになります

また、この基礎項目13個の後にクリニカルクエスチョンが17個(Ⅰ章のよくある疑問30個はこの基礎項目とクリニカルクエスチョンで構成されています)あるのですが、これもとても役に立ちます

クリニカルクエスチョンでは、『内服開始~』の患者への説明や日々の生活での対応に加え、周術期の休薬や再開・ヘパリンブリッジ、トリプルセラピーなどについても触れてくれています。

ごみち
ごみち

トリプルセラピーは実際に目にしたことがありましたが、当時この本を持っていなかったので「ええ!?抗凝固薬に抗血小板薬こんなに使うの!?」と慌てたのを覚えています

クリニカルクエスチョンでは、ワルファリンについてまわる【ビタミンK】についても触れています。
患者には「納豆や緑黄色野菜を控えるように」と指導しますが、「実際はどこまで、食事でとっても大丈夫なのか?」を伝えられていなかったと反省しました。

Ⅱ章のオススメポイント

Ⅱ章も、Ⅰ章と同じく2つの大きな構成に分かれていて「シチュエーションでみる抗凝固薬の使い方」「特殊病態・依存症患者への抗凝固薬の使い方」になっています。
特殊病態には、人工透析や超高齢者も入っているので現場でも役に立つ項目だと思います。

Ⅱ章はⅠ章の基礎知識をもとにして、「実際にこんな患者がいたら、どのようにして抗凝固療法を進めていくか?薬はなにを選ぶか?」を症例を見ながら検討していきます。

もちろん、本に書いてあるものを読み進めるだけでも十分ですがせっかく症例を出しているので「自分ならどう薬を選択するか、説明するか」を考えながら読んでいくとより力がつくと思います!

なにより、この章は会話形式が入っているので読みやすく、何をポイントとして抑えるか・どういったところを実際に伝えていけばいいのかが分かりやすくなっているのがいいところです。

ごみち
ごみち

会話形式になっているおかげで、どんなふうに説明したらいいか・提案したらいいかなどをイメージしやすい!

まとめ

抗凝固療法は、いろいろと考えることが多くて難しい領域ですがこの1冊があれば「難しい!勉強しにくい!!」といった苦手意識が無くなるような一冊だと思います。
購入を悩んでいるのであれば、あって損はしない一冊なのでぜひ購入して役立てて欲しいです。

オススメポイント
  • 抗凝固療法についてわかりやすく、きれいにまとまっている
  • 一冊あれば、とても役立つ!
  • 患者への説明・医師への薬の提案の手助けになる
  • 基礎知識の章だけでも、たっぷり勉強できる!
  • 苦手な人でもわかりやすい
  • 学生でも買って損はしない

しいて挙げる悪い点は、「専門書だから高い」くらいです。
ですが、この値段を出しても購入した方がいいと私は思います。

ごみち
ごみち

実際、抗凝固療法苦手でしたが楽しく読み進めることが出来ました!

私のオススメ度は 5.0 です!

抗凝固療法に対して苦手意識を持っている方でも、とても分かりやすい本だと思います。
ブログを読んでいただいた皆様に、このレビューが参考になれば幸いです!

購入はこちらからどうぞ!
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