こんにちは!薬局薬剤師2年目のごみちです。
今日は、『実習期間に言われた印象的な言葉』についての記事を書かせて頂きます。
6年制薬学部に通っている方はご存知だと思いますが、5年生の頃に実務実習がありますよね!この期間、私が出会った薬剤師・患者さんからの言葉をふと思い出したので紹介させて頂きます!
目次
記事にしようとした理由
今の自分も大切にしているから
私が記事を作った理由ですが、この実習期間に言われた先輩薬剤師・指導薬剤師の人たちから言われたこの言葉たちを今の自分も大切にしているからです。
単純ですね。今の私を構成して、患者さんとの接し方や自分の中での軸を作ったのが実務実習でした。そんな実習で私が学んだことを、少しでも現薬学生の皆さん・薬剤師の皆さんに知ってもらえたら嬉しいなと思って記事を書いています。
実習期間のあれこれは、行く場所によって全然違います。実習に行った人全員が私みたいに熱血!みたいにはならないと思ってます。
実習中に知れてよかった!
結構厳しいことを指導として行ってくる先輩薬剤師もいたのですが、いろいろな事を『実習中に知れてよかった』と思いました。人によっては『厳しい・実習生にあたりが強い』など思う方もいると思いますが、私は『いわれてることは厳しいけど、間違いではない』と感じました。
また、いろいろと厳しいことも言われていましたが言われたことすべて『実習期間に言われてよかった!』と思っています。
私の実習について
ここまで『実習楽しかった!行って良かった!』と書いている私ですが、薬局実習では11週のうち7週間は指導薬剤師がほぼ「不在」でした。
最初の指導薬剤師は4週目に異動となり、次週からは代わりの指導薬剤師が来てくれましたが大変忙しい方でほぼ薬局には顔を出せず。交代後の7週間のうち4回くらい会ったかな?程度でした。
そんな中、急に指導薬剤師が消えてもその他の薬剤師さん・事務さんがいろんなことを教えてくれたので楽しかった!勉強になった!と思えています。(医療モールの中だったので、色々な診療科を診れた、というのもある)
薬局実習
最初の指導薬剤師から
最初の指導薬剤師の方からは、「高齢者だけのかかりつけじゃなくて、必要なら子供にもかかりつけをとりたいと自分は思っている」と言われたのが衝撃でした。
今では必要な患者さんにはかかりつけ薬剤師が必要である・年齢などは関係ないと思っている私ですが、実習中に指導薬剤師に小児の患者さんのかかりつけ薬剤師をしている姿を見て『子供にかかりつけ!?』と思いました。
『かかりつけ=高齢者』と思っていた当時の私からしたら大衝撃でした。説明は親にするから大丈夫だろうと思っていた私ですが、言われてみれば確かに『わからないことをすぐに聞ける担当の専門家』がいるのは親からしたら心強いな、と思いました。
面倒を見てくれていた薬剤師さんから
代理の指導薬剤師ではなく、指導薬剤師の次に面倒を見てくれていた薬剤師さんからは特に印象的な言葉を頂きました。
- バカでもいいけど、バカって他人に迷惑かけるからね。
- 一つのことに対して1知ってるのと、10知っているのは仕事のスピードが変わるからね。
- 毎日1つ、それが積み重なったら1年で365個。積み重ねで知識量は変わるよ。
この3つは本当に今の軸になっている言葉です。面倒を見てくれていた薬剤師さん、普段の姿を見ていると割と適当な感じで不真面目といった方面の方なのか。。。?と思うような人だったのですが、この言葉を聞いてからはその考えが全部消えました。
「勉強しなくてもいいけど、それって自分にとっても患者にとっても不利益になるからね」みたいなことを言ってくれる方だったので、一緒に実習していた子は怖がっていましたが私は「こんな風になりたい!(知識的な面などで)」と思える薬剤師さんでした。
患者さんから
患者さんからも色々なことを学びました。
患者さんからは、「若い君たちが、沢山勉強して色々なことに挑戦して、得たことを自分たちのような患者に還元していってほしい」と言われたのが印象的です。
1人の患者さんで調べたことが、他の患者さんへのアプローチに繋がることになったりすることは実際に働き出してから沢山経験してきました。
まだまだ駆け出しの薬剤師の私が、様々な患者さんに向き合っていけるのは実習中に出会ったこの患者さんのお陰だと思っています。
病院実習
薬剤師さんから
病院実習の実習先は大きな病院だったのですが、そこの病院薬剤師の方(滅茶苦茶頭が良くて教え方がすごくうまい先生でした!)からは、国試に向けてのアドバイスがほとんどでした。その先生からは
- 10分でもいいから机に向かって勉強する癖をつける
- 勉強は文字だけじゃなくて、イラストで覚えるように
この2つでした。病院薬剤師の先生は、本当に頭が良すぎて実習よりも『国試どうやったら受かりますか!?』って気持ちの方が多かった気がします。何なら病態の事よりも国試の事ばかり実習生は聞いていた気がする。。。。
『机に向かう癖をつける』ですが、先生曰く
いつもやっていないことを、急にやるなんて無理に決まってるでしょ。
まずは癖をつけるんだよ~!
とのことでした。これを活かせたかはちょっとアレですが、、、( 統一Ⅲの悲惨な結果を思い出しながら )
癖付けをするのは本当に必要な事だったな、と思います。
『イラストで覚えるようにする』は、実際働き出しても本当に役に立っていることが多いです!
抗凝固系や抗血小板系とか、あれ文字にすると膨大な量になりますが、イラストにするだけでずいぶんとスッキリします。それだけで頭のキャパが少なく済むのでおすすめです。
国試の時もササっと試験用紙の端っこに書いておくだけで確認できるし。
最後に
実習先ガチャなんて私の代は言っていましたが、今でもその呼び方あるのでしょうか?
- 薬局実習でずっとピッキングだけしていた
- 薬局はつまらなかった
- 病院実習は放置されていた
- どっちの実習も特に何も学べなかった
こう言っている友達も多くいました。私は運よくどちらの実習も良い実習先に恵まれていたので、「実習楽しかった!」と言えますが「格差があって、人によって得られる知識量が違う」というのはおそらく今現在では改善されていないのが事実なんだろうな、と思っています。
(実際に私の友達は11週間の薬局実習のうち1回しか投薬していない、という子もいました。旧カリキュラムだからであると信じたい)
実習先がちょっと微妙だったな~って方も、この記事を参考にして今後の勉強・仕事などに活かしてもらえれば幸いです。
ここまで読んでいただきありがとうございました!
読者さんにとって、この記事が少しでも役に立てれば幸いです。
2021.10.26 ごみち
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