薬剤師におすすめする検査値の勉強本紹介

仕事関係

こんにちは!薬局薬剤師2年目のごみちです。

働き出して約2年経過していますが、『検査値』にいまだに悩まされています。

病院薬剤師の方は、基本的には毎日しっかり患者さんの検査結果をみて薬の投与量は適切か・患者の状態はどんな風に変化しているかなどみているのではないかと思います。しかし私は薬局薬剤師。あまりに検査値を見る機会が病院薬剤師の皆さんと比較すると少ないのが現実です。

薬局薬剤師をやっている私ですが、門前が総合病院のためよく患者さんが検査結果を持ってきて「これ、先生が大丈夫ですねって言ってたけどう大丈夫なの?」とか「これってなんの数値なの?」と聞かれることが意外と多く、すぐに答えられないときがあって悩んでいました

自分自身でも、『このままではいけない!ちゃんと検査値の勉強をしよう!!』と思って購入したのが今回紹介する本です。

ごみち
ごみち

患者さんからの質問に、すぐに答えられないのはもどかしいです。。。

目次

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買った本

私が購入した本は、『薬剤師のための基礎からの検査値の読み方』です。この一冊で、26項目の検査値を勉強することが出来ます。

選んだ理由

この本を選んだ理由は、2点あります。
1点目は、本のタイトルにもある『薬剤師のための』という文に惹かれて購入しました。

また、基本的検査といって初診時や経過観察にも重要な検査値の読み方がわかるようになるというのが魅力的でした。確かに本に記載されている検査値は、いつも見る検査結果のものと似ていました。

2点目は、この本にある症例検討は『薬局が舞台』になっていることです。自分の職場でどのように対応すればいいか、どんな風に患者さんが結果について聞いてくるかなどをイメージトレーニングできるのが分かりやすいかも、と思い購入に踏み切りました。

ごみち
ごみち

自分のいる状況ですぐに使えるのは魅力的でした!

本の構成は?

大きく分けると2つの章に分かれています。
この構成もとても便利だったので、それぞれについてお伝えします!

Ⅰ章・Ⅱ章に分かれている

基礎的なことをすぐに勉強できるⅠ章と、それを応用して症例解析をするⅡ章に分かれています。

Ⅰ章でざっと検査値に関して学んで、Ⅱ章で症例解析をするという流れがベストかと思います。

検査値1つ1つをⅠ章→Ⅱ章の順で見るのもいいですが、検査値は一度にいろいろ見ていくことになるのでⅠ章をすべて読み終えて検査値をある程度理解したらⅡ章で理解度を確かめる、という方法がいいのかな、と思います。

Ⅰ章

Ⅰ章は3つのSTEPで構成されています。

  • STEP1:基礎知識
  • STEP2:患者指導
  • STEP3:検査値を読む

この3STEPがだいたい3ページくらいに収まっており、検査値の基礎知識・検査値を見るときのポイント・患者指導・軽い症例紹介があります。

全くわからない検査値でも、この順で書いてあるため理解しやすくなっています。

Ⅱ章

Ⅱ章は、Ⅰ章で理解した検査値の知識を基に症例解析のトレーニングをしてくことが出来ます。

難易度が★~★★★の3段階に分かれており★の数が多いほど難易度が高くなっています。大体の検査値で7ページほどにまとまっています。

Ⅰ章は3STEPの構成でしたが、Ⅱ章は①~⑧のパートで構成されていてパートごとに着目点が書いてありこちらもわかりやすい構成になっています。

①~⑦のパートはどんな風に症例の検査値を読み取り、病態を考えるか、薬剤師は何を行動するかが記載されています。⑧は+αの知っておきたい知識として記載されています。

どの症例も、一連のパートが終わった後に症例解析をする際のフローチャートが載っていてどのポイントを見るべきなのかがまとまっていてわかりやすいです。

ごみち
ごみち

この検査値はこういうこと!だけではなく、こんな風に検査値を読み取ればいいという流れが記載されているのは便利!

良い点・悪い点

良い点

この本を買ってよかった!と思える点は以下の通りです。

  • STEPやパートに分かれていて、読みやすい
  • 検査値の基礎知識が載っているので、どういった機能を調べているのかが分かる
  • 基本的な検査値はこの一冊でだいたい網羅できる
  • 薬局が舞台なので、薬局薬剤師でも参考にしやすい
  • 症例解析フローチャートが分かりやすい

今回の本は本当に『わかりやすい・読みやすい・参考にしやすい』のが良かったです!仕事を始めて、「検査値ってなにをみているんだろう」「目の前の患者さんの今の状態はどんな感じなんだろう」と思っている薬局薬剤師の皆さんにはおすすめできます。

悪い点

もちろん、べた褒めしているこちらの本ですがそれでも悪い点はあります。

  • 基本検査項目以外は載っていないから、参考にできない(腫瘍マーカーやリウマトイド因子など)
  • この一冊だけで万全というわけではない
  • ちょっと重い(物理的に)

以上がこの本の悪い点かな?と私が思う項目になります。以前紹介した「1年目薬局薬剤師におすすめの本」で紹介した本より重たいです(物理的に)。持ち歩くときに、気軽に持ち歩ける重さでないのはちょっと残念なポイントですね。ハードカバーの小説とかよりは軽いのですが。。。

まとめ

悪い点もあれど、今回購入した検査値の本は

患者さんからの質問に答えられるようになりたい
「患者さんの病態が分かるようになりたい!」
「服薬指導をするときに、患者さんになにか伝えられるようになりたい!」

このようなことを考えている薬剤師の皆さんにおすすめです。ここ最近、検査値が処方箋に記載されていることも増えてきています。検査値の事を先延ばしになっている、私のような薬剤師にもおすすめできます。

今回の記事も、読者の皆さんの何か役に立てば幸いです。また、おすすめの参考書などあれば教えて頂きたいです!

2021.10.18 ごみち

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