PMSと低用量ピル

日常

こんにちは!薬局薬剤師のごみちです。


タイトルの通りなのですが、女性なら誰でも一度は『生理』で悩んだことがあると思います。私も生理で悩んでいて、今年の3月頃から『低用量ピル』の内服を開始しました。

そんな私が、低用量ピルを開始した理由・飲み始めてからの体調変化・飲んでみた結果をお伝えしていければなと思います。どうぞよろしくお願い致します!

目次

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飲み始めた理由

飲み始めた理由ですが、私は子宮内膜症や月経困難症ではない(と思われる)です。季節的に寒い時期は生理痛がちょっとひどいかな?程度で生理痛に悩まされたりなどは無く、経血量が多いとかも特にありませんでした。

そんな私がピルを飲み始めた理由は、『PMS(月経前症候群)が酷すぎたから』です。飲み始める2、3カ月前のPMSが特に酷く、当時付き合っていた彼氏に辛く当たってしまったり、すぐに気分が落ち込んでしまって「別れたい」等と言っていました。

そんな状態が約2週間(生理前と生理期間)が続くのが自分にとっても、相手にとってもとてもつらい期間になっているのに耐えきれず私はピルを飲み始めることにしました。

ピルについて

ピルの種類

ピルにも色々な種類があります。保険適応だと『ヤーズフレックス錠』『ヤーズ配合錠』『ルナベルULD』『ルナベル錠』などなど、保険適応だけでも様々な種類があり子宮内膜症などの治療も込みで見ると『ディナゲスト』なども対象に入ってくるのではないでしょうか。

色々あるピルですが、ピルはOC(経口避妊薬)と言われており種類が様々あります。ピルには『黄体ホルモン』『卵胞ホルモン』が含まれており、このホルモンの量や種類によって様々な薬が作られています。

低用量ピルの種類の紹介
経口避妊薬と低用量エストロゲンープロゲスチン配合剤の違い

以下の二つを参考にしました

持田製薬ホームページ
https://www.mochida.co.jp/dinagest/progestin/progestin02.html

日本産婦人科学会 低用量経口避妊薬、低用量エストロゲン‐プロゲストーゲン配合剤ガイドライン
https://www.jsog.or.jp/news/pdf/CQ30-31.pdf

自分でも「どんな薬飲んでいるの?しっかり説明できる?」と考えて、しばらく悩んだので上のような表を作ってみました。

色々種類はありますが、卵胞ホルモンは変わらず黄体ホルモンの種類によって世代分けがされていることに調べていると気が付きます。

(ヤーズは第四世代という括りになっていて、黄体ホルモンがドロスピレノンになっています。上記に挙げているものより浮腫みにくいのが特徴。)

私に処方されているピル

私に処方されているピルは、第三世代のファボワール28というものになります。(私は自費診療での服薬を選びました。)

ファボワール28

28は1周期の内服する錠数になっています。最後の7日間は偽薬になっていて飲んでも飲まなくても変わらない、というものです。この1週間だけは好きなだけ飲み忘れていますが、それ以外の日はしっかりと内服しております

内服のタイミングですが、処方箋によく1日1回1錠朝食後とかでピルの処方って来ませんか?
私がピルをもらった時、言われたのが『毎日決まった時間に飲むように』でした。朝食後とか夕食後、自分が仕事していると気づくのですが日によって飲むタイミングがずれることがあるんですよね。

なので私は、ピルの服薬指導をするときはこんな風に指導しています。

ごみち
ごみち

毎日決まった時間にご飯食べれていますか?ずれても前後1、2時間のタイミングで飲むようにしてくださいね。

可能であれば決まった時間での内服が好ましい薬なので、時間のズレは少なくなるように、といった感じの指導をしています。

避妊効果って?

低用量ピルを内服している間は排卵が抑制されるので、避妊効果もあります。うまく飲めていれば避妊効果は99%程度との報告もあります。

この避妊効果ですが、飲んだらすぐに効果が出る!といったわけではないのです。飲み始めて、1週間ほどで効果は出ているはずだけど念のために2シート目に突入したらようやく効果が出ていると思うように、と言われました(しかもちゃんと時間通りに飲めていれば、との念押し付き)

確かに1枚目の時は不正出血があったりでしっかりと排卵抑制がされている感じはありませんでした。しかも飲み始めで時間通りにうまく飲めなかったりもあったので、しっかりと習慣化される2シート目から避妊効果がある、というのは理に適っていると思いました。

飲み始めてから

副作用について

ありがたいことに、よく言われる吐き気などの副作用は全くありませんでした。いつも通りにお酒飲んで、ちょっと翌日吐き気が。。。ってなりましたって伝えたら、『単なる二日酔いですね』って一蹴されてしまいました。

私は低用量ピルを飲むのは初めてだったのですが、旅行のタイミングで生理がかぶるのが嫌だったので中用量ピルをちょくちょく飲んでいたことがあって、その時も吐き気はなかったのでピルで吐きにくい体質なのかもしれないです。

同じようにピルを飲んだ友人は典型的な「止まらない吐き気」に悩んでいたので、こればかりは体質なのかもな、と思います。吐き気があるのが怖くて悩んでいる、といった方は、私のように全くでないこともあるのでまずは受診して内服開始してみて欲しいです。

生理周期が安定した

私はストレスですぐに周期がズレてしまっていたのですが、ピルを飲み始めてからは周期はずれることが無くなりました。

毎月「今月はいつ来るんだろう」「予定の日を〇日過ぎたのに全然来ない」と悩んで、より周期がずれるという悪循環を起こしていたのですが、ピルの内服を開始してからはそんな悩みも無くなって快適です。

絶対に来る日が分かっているので、予定を立てたりするのが楽になったのがとてもありがたいです。

PMSが落ち着いたと思ったのは2シート目以降

PMSに悩んで飲み始めたこのピルですが、気分のムラが落ち着いたと実感したのは2枚目以降だったような気がします。1枚目飲み終わる頃にはまだ気分の上がり下がりがあったと記憶しています。

約半年経過したのですが、生理前後で気分の上下が激しいというのは無くなりました。急に来る酷い気分の落ち込みが無くなったのがとてもありがたいです!この気分の上がり下がりでだいぶ私生活に支障が出ていたので、これが無くなったのがとても嬉しいです。

飲んでみた結果

PMSが落ち着いて、生理前・中の強いイライラや悲しいといった気分のムラが無くなったのがとても大きいです。ホルモンのせいとはいえ、この気分の上下で好きな人を傷付けてしまったり自分でも自分の事を嫌いになってしまったりという期間が少しでも減ったのがQOLの向上だな、と思います。

生理期間があらかじめわかっているので、友達と温泉に行こう!とかちょっと長く外出する予定が出来る日を生理と被ることなく決められるのは飲んでいてよかったなと思う機会です。

また、ピルを飲み始めたからか生理期間に伴う肌荒れも改善しました。生理前にニキビが出来てしまったりしていて落ち込むのが毎回のルーティンだったのですが、それが落ち着いたのがありがたいです。

最後に、自分がピルを飲んでいるからこそできる服薬指導があると思っています。時間を決めて飲む(前後しても2時間以内が好ましい)、飲めるようにアラームセットしておくなどの説明ができるのは自分がピル内服しているからだと思います。

以上がピルを飲んでいる私の体験談になります!つたない文章ですが、最後まで読んでくださってありがとうございました。この記事が皆様の役に立てば幸いです。

2021.10.29 ごみち

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